2006年07月13日 22:50
7.関係による文化の理解(構造主義人類学)
1.「構造主義人類学」とはなにか
2.物事の関係の捉え方
3.再び「ひと」について
プリント:関係による文化の理解(構造主義人類学)
「文化人類学 I A 」資料13
:再び「ひと」について
「文化人類学 I A 」資料14
キーワード前期の講義は今日でで終わり補講はなく試験に入ることになる。鈴木一馨先生に出席表を提出しながら”日本の船に「何々丸」という名称が多いのは何を象徴しているのでしょうか?”と質問した。”丸は男の子で、大人は麻呂といいます”といわれた。”丸は山の名前にも付けられていますが何を象徴しているのでしょうか?”との質問には、”山頂が丸いとか、何々丸さんに関係があったとかではないでしょうか”といわれた。
・構造主義人類学 文化人類学の分析方法の一つ
文化現象や社会を構成する要素の相互関係を
解明かすことを通して、その文化現象の社会
における役割を明らかにする方法
・構成要素 文化や社会の構成要素は、それを持つ社会により意
識的に分類されている
・相互関係 構造 #図化して相互関係を見ていく
#認識することは分類することである
自分と他人とを区別することがその第一
空間的に把握することができる
・空間的 時間を含めた空間:時空間
・時空間 時空間の問題は空間に表すことができる
・時間 空間に置換えることができる
・物事の関係 物事の性質による関係(捉え方)
物事の性質 実際の性質ではなく仮託した性質(比喩)
生物・無生物
人的・非人的(社会内・社会外)
性別 男性 女性 中性
明暗 快活 陰惨
聖俗 清浄 汚濁
日常・非日常
空間的位置による(捉え方)「空間的関係」
平面関係
立体関係
時間的関係
・比喩 象徴表現
船魂(ふなだま) 女性 船の名前は男性名 #丸
台風名 女性名 ヒステリー
静けさ ある程度の雑音のある静けさ
無温室では落ち着かない:頭蓋骨で自分の声
と自然の反響を立体的に聞いているのが日常
左右 比喩である
世界的に右が正常 左が異端 左党:酒飲み
並列空間 同時並行的 同一時間的空間
直列空間 連結的 個別時間的空間
前後 前:進展 #以前:後方
後:衰退 #以後:先方
・ひと 社会の中心的な構成要素(自立した存在)
・成人通過儀礼 ひと:一人前:社会の構成員として機能する者
・成人 本来子どもは「ひと」ではない
社会の中心的な構成要素ではない
・ひと 「ヒト(子ども)」が「ひと(大人)」になるため
には必ず成人通過儀礼を済ませなければならない
・通過儀礼 済ませた者は「ひと」として扱われる
元服 男性 奈良・平安時代から江戸時代まで
着袴 女性
バンジージャンプ バヌアツやパプアニューギニア 痛みの克服
割礼 ユダヤ人 イスラム教圏など 痛みの克服
・成人式 日本の成人式は成人通過儀礼にならない
・フリーター 職業として認めてしまったのはひどい間違い
ニートが増えている
・子供 日本では子供が社会を動かし始めている
ホリエモンは子供である
#永田議員・偽メール問題:子供か
#小泉チルドレン :子供か
#江戸末期の若者たちとは異質である
#若者は成人儀礼を通過している
日本は既に子供によって動かされている
役人は既に子供である
・離職率 3年:35.0% 30%を超えている 亜細亜大
1年:13.5% 亜細亜大
離職理由:自分に合わない(我慢出来ない)